バンド演奏中 カマイルカ数頭回遊 シャチは来ず・・・

スポンサーリンク

カマイルカ

※写真、2016年7月18日音楽演奏で現れたイルカ(撮影、仲嶋憲一氏):北海道新聞より

■バンド演奏中、カマイルカ数頭回遊

 噴火湾に面し、国内有数のイルカ・クジラウォッチングの街として知られる室蘭市で18日、地元の室蘭工業大生らが音楽でイルカを呼び寄せる実験を行った。会場の漁業用人工島「Mランド」は、以前ライブ演奏が行われた際にイルカの群れが集まったという目撃情報があり、「音楽でイルカを呼べれば夢がある」と企画した。この日もライブ演奏が始まると……。

 実験は、行政や漁業者の許可を得て行われた。同大の軽音楽部など計8バンドが参加し、各バンドが演奏している間、企画した実行委員会のメンバーらがイルカが現れるかどうかを確認した。

 島では2013年夏に完成を祝うライブ演奏が行われた際、数十頭のイルカの群れが音楽に誘われるかのように集まったのが来場者に目撃されたという。

 この日も午前11時、人工島から沖に向かってロック音楽が響き始めると、数頭のカマイルカが周辺で回遊を始めた。演奏が始まる前には周辺にイルカの姿はなかったという。

 約4時間の演奏の間、音楽に反応するかのように沖合でジャンプする姿も見られた。中には島から約15メートルの至近距離に寄って何度も顔を出すイルカもいて、実行委が写真に収めた。

 委員長を務める同大4年の伊藤新作さん(22)は「科学的な検証はこれからだが、音楽でイルカと触れ合えれば、世界初の例になる可能性もある。延べ20頭ほど確認できた」と結果に満足そうだ。今後、イルカが集まったタイミングと演奏曲の周波数などを調べる予定で、まちおこしにつなげたい考えだ。

 日本クジライルカウォッチング協議会の笹森琴絵会長は「イルカは音をコミュニケーションに使う。空気中に放った音は水中に入らないとされており、イルカが反応したとすると、施設の土台を媒体に伝わった可能性がある。イルカにとっては船の音も騒音になることがあるが、音の伝え方を工夫すれば面白い試み」と話している。
※2016年7月20日の読売新聞より

■演奏聞いてイルカ来た 室工大生らの実験成功

 イルカは音楽で来遊するのか―。室蘭工大生と市民団体は18日、室蘭市追直漁港の人工島「Mランド」で「イルカを呼ぶ実験コンサート」を開いた。イルカは狙い通り現れ、跳ねる姿も。関係者は来年以降のコンサート開催も検討する。


 2013年7月のMランド完成記念イベントで、バンド演奏にイルカが群がってきたことにちなみ企画。学生8団体がロックなどを演奏した。

 雨で一部スピーカーが使えなかったが、演奏が始まると、間もなくイルカが出現。沖合約500メートルから約15メートルまで接近し、同時に4頭が泳ぐ姿も見られた。発案した市民団体「地球岬満月の会」の池野貴章代表(54)は「熱いものがこみ上げた」といい、実行委員長の室蘭工大4年伊藤新作さん(22)は「ギターを弾きながら見えた。イルカに向かって演奏するのは初めて」と喜んだ。

 メンバーらは演奏した音の周波数を記録しており、今後イルカ出現との関係性を調べる。(津野慶氏)
※2016年7月20日の北海道新聞より

スポンサーリンク
関連