シャチが自殺未遂か!? ロロパークのモーガン スペインのシーワールド

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morgan-loro モーガン

※写真、プールサイドのステージに上がったままでいるシャチのモーガン

 ※2016/06/06 に公開、BBCWorldServiceより


 2016年5月、大西洋にあるスペイン領カナリア諸島に属する島、テネリフェ島にあるロロパーク(Loro Parque、ロロパルケ)にいるシャチのモーガンの映像です。

 シャチが、ステージに上がったままでいる状態に出くわすと困惑するものですが、ロロパーク水族館側の言い分は、野生のシャチにはよくあることだと言います。

しかし、シャチが自らステージに上がったままでいる状態は、飼育下にあるシャチが、海に帰して欲しいという要求を表しているに他なりません。

 映像では、隣のプールのショーの後、モーガンはプールから完全に上がり、ほとんど動かずにいます。

 この映像は、モーガンを監視するモニターが撮影し、イルカ愛護団体のthe Dolphin Projectが投稿しました。映像では、来場者が撮影に気付かず通り過ぎる様子がわかります。

 記念写真を撮ろうと立ち止まっていた観光客によると、モーガンは、時折動き、およそ10分は陸に上がったままでいたそうです。

 モーガンは、4月にも金属ゲートに何度も体当たりする行動が記録されています。

 イルカ愛護団体のthe Dolphin Projectは、この行動の原因は不明ですが、ショーをするプールで野生のシャチを飼育するのは好ましくないと述べています。

 しかし、ロロパーク水族館側は、数分間の映像から判断するのは不合理とし、動物保護活動家が、ただ単に動物園を非難する目的で主張しているのだと述べています。

 ロロパーク水族館側は、自ら陸に乗り上げる行動は、野生のシャチには普通であり、ロロパークのシャチはその訓練をし、この行動は、様々な目的で必要で、例えば、来場者にシャチを見せたり、身体や聴力、噴水孔などの検査のためにあると述べています。

自由時間は、時々ステージに上がるし、さらにはステージ上を端から端まで滑ったりすることもあります。これは全く普通のことで、シャチの大胆な遊びとしてはよくあることです。これをストレスと表現とするなら、それはこの動物に対してだたの無知であると言えるでしょう。

 イルカ愛護団体のthe Dolphin ProjectのLincoln O’Barry氏が、 Sky Newsに語ったところによると、音波を使う動物が、コンクリートの箱に入れられたら、彼らはただ退屈するだけです。もしあなたが不自然な環境に置かれたなら、普通でない行動をするでしょう。シャチは、海にいるべきで、水槽にいるべきではありませんとのことです。

 モーガンは、2010年オランダ、Harderwijkにある水族館、Dolfinariumによって救出のもと捕獲され、その後、専門家の判断で、海に帰すのは適切でないとし、2011年からスペインのロロパークで飼育されています。

(2016年6月6日skynewsの記事翻訳)

※関連記事:[動画]ゲートに何度も体当たりする常軌を逸したシャチの行動 ロロパークのモーガン スペインのシーワールド
※関連記事:モーガンの自殺未遂と騒がれた行動について シーワールドが説明

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