※写真:羅臼であいたいfacebookより
【羅臼】クジラやシャチの観察が楽しめる羅臼の観光船が好調だ。本年度夏季(4~10月)の町内主力5社の乗客数は前年同期比11%増の1万9689人で、記録が残る2006年以降で最も多かった。観光船が夏場の羅臼観光の主力として定着している。
羅臼の観光船ではイシイルカのほか、春から初夏にかけてはシャチ、夏からは大きなマッコウクジラなど野生動物の命の営みを間近で見ることができる。
知床羅臼町観光協会によると、5月が前年同月比24%増の1560人で、6月が同28%増の3147人。7月は同39%増の5367人で、同月の月間の過去最多を更新した。最盛期の8月はしけで出航できない日があったことなどが響き、同6%減の6739人だった。
夏季の乗客が増えたのは、知床が世界遺産登録10周年を迎えたことや、旅行会社が積極的にツアーを企画したことなどが理由とみられる。
同協会の池上美穂事務局長は交流サイトのフェイスブックに町内の旅行関係者らが作ったページ「羅臼であいたい」に道内外からアクセスが増加しているとし、「町自体の知名度も上がっているのでは」という。
町内の観光船運航事業者らでつくる知床羅臼観光船協議会の長谷川正人会長は「シャチなどとの遭遇率も高く、運航は好調だった。8月以降は台風や低気圧の影響で欠航があったが、全社とも大きな事故が無くて良かった」と話した。
今年の運航は終了しており、来年1月下旬から野鳥や流氷を楽しむ冬季運航が始まる。(樋口雄大氏)
※どうしんウェブより
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