※シャチのラン、ラビー、ララ、ルーナの4頭勢揃い
(参考:鴨川シーワールドfacebookより2015年12月9日)
■〈久々の再会〉
名古屋港水族館より到着したラン。昨日はサブプールで様子を見ておりましたが、今朝、メインプールとサブプールをつなぐ水門を開放し、ラビー、ララとは4年ぶりの再会となりました。
ルーナも一緒に、4頭で泳ぐ姿をご紹介します。
これからもどうぞあたたかく見守って下さい。
■愛知 シャチのラン、鴨川へ 名港水族館、オスと交換 朝日新聞 2015年12月10日
名古屋港水族館(名古屋市港区)へ、新たなシャチ、アース(雄、7歳)が鴨川シーワールド(千葉県鴨川市)からやって来た。交換で同水族館にいたラン(雌、9歳)が鴨川へ引っ越した。
ランは7日に運び出され、アースは8日に同水族館へ到着した。関係者によると、今回の引っ越しの目的は、繁殖が可能になったランに鴨川で人工授精をさせるため。ランは2011年12月に同水族館が預かる形で鴨川から来ていた。鴨川側によると、人工授精は来年中に実施させたいとしている。人工授精による子どもが生まれれば日本では初めてになるという。
一方、アースは体長約4・3メートルで数カ月後に展示用プールに移す予定。同水族館の日登弘館長は「雄は成長すると尾びれが大きくなるなど迫力がある。ぜひ見てもらいたい」と話している。現在、同水族館にいるシャチはアースと、ステラ(雌、推定29歳)とその娘のリン(雌、3歳)の計3頭になる。日本では現在7頭のシャチが飼育されているが雄のシャチは「アース」1頭だけだという。
■シャチ、人工繁殖へ雌雄交換 鴨川「アース」、名港水族館「ラン」中日新聞 2015年12月10日
名古屋港水族館(名古屋市港区)は、飼育していたシャチの雌「ラン」(九歳)を、人工繁殖のために鴨川シーワールド(千葉県鴨川市)に移し、鴨川シーワールドから雄「アース」(七歳)を借り受けたと、九日発表した。ランが繁殖可能な「性成熟」を確認できたため、交換することにした。
国内で飼育されるシャチは両施設の七頭だけで、全て血縁関係がある。このままでは正常な繁殖が難しいため、器材がそろう鴨川シーワールドで来年、国内初の人工繁殖を行う方針。
人工授精には米国の個体の精液を使う予定で、他の個体との関係、子育てに向く性格なども考え、ランを移すことを決めた。
ランは鴨川シーワールドで生まれた。二〇一一年十二月から名古屋港水族館に貸し出されており、四年ぶりの里帰り。アースが性成熟をした場合の対応は今後両施設で協議する。
名古屋港水族館ではほかに、鴨川シーワールドから来た雌「ステラ」(推定二十九歳)と、その娘で唯一この水族館で生まれた「リン」(三歳)を飼育している。
会見した鴨川シーワールドの荒井一利館長は、繁殖のため約三年前から米国の個体と交換する協議を始めていると説明。名古屋港水族館の日登弘館長は「繁殖研究のため交換を決めた。雄の研究は貴重な機会で、来館者には唯一の雄を見て感動してほしい」と話した。
■シャチ繁殖へ交換 千葉・鴨川と名古屋港水族館 読売新聞 2015年12月10日
名古屋港水族館(名古屋市港区、日登弘館長)と鴨川シーワールド(千葉県鴨川市、荒井一利館長)は9日、繁殖のために両館のシャチ1頭ずつを交換輸送したと発表した。名古屋から輸送された雌シャチは、来年中に国内初の人工授精を行う予定。
交換したのは、名古屋の雌「ラン」(9歳)と、鴨川の雄「アース」(7歳)。国内で飼育されているシャチは2館の計7頭でいずれも血縁関係にあり、繁殖が難しい状況にある。4年前に鴨川から名古屋に移ってきたランが成獣になったため、繁殖設備の整った鴨川に戻ることになった。ランは来年中に、アメリカの雄の精液で人工授精が行われる。
アースは現在国内唯一の雄で、体長4メートル30、体重1・3トン。雄シャチは10歳くらいで成獣となり、体長9メートル、体重6トンまで成長するといい、日登館長は「雄でしか見られない成長の過程を大勢の人に見に来てもらいたい」と語った。
搬出は7日午後にランを担架でつり上げてコンテナに移す作業から始まり、陸路で翌日未明に鴨川に到着した後、アースを輸送した。いずれも移動に片道約8時間かかったが、体調に問題はないという。
アースが展示用プールに入る時期は未定だが、この日、予定よりも早く来館者から見える予備プールに移り、思いがけない「お披露目」となった。「弱虫」(荒井館長)というアースだが、すぐに祖母「ステラ」(推定29歳)、おば「リン
」(3歳)と一緒に泳ぐ姿もみられ、歓声が上がっていた。岡崎市の月東照明さん(50)は「おてんばなランがいなくなるのは寂しいけど、アースはここの仲間になじんで、のびのびと育ってほしい」と話していた。
」(3歳)と一緒に泳ぐ姿もみられ、歓声が上がっていた。岡崎市の月東照明さん(50)は「おてんばなランがいなくなるのは寂しいけど、アースはここの仲間になじんで、のびのびと育ってほしい」と話していた。
■名古屋のシャチ、鴨川へ 人工繁殖でお引っ越し 千葉日報 2015年12月10日
名古屋市の名古屋港水族館は9日、飼育するシャチ3頭のうち9歳の雌「ラン」を、人工繁殖のために鴨川市の鴨川シーワールドに移し、替わりに7歳の雄「アース」をシーワールドから借り受けたと発表した。
同水族館などによると、ランが子どもを産める年齢に達したのに伴う繁殖目的の交換。国内で飼育するシャチ7頭は全て血がつながっており、自然交配では正常な個体が生まれない恐れがあるため、飼育技術の高いシーワールドで人工繁殖を実施する。
9日、記者会見したシーワールドの荒井一利館長は「海外から精子提供を考えている。国内初の成功例を目指したい」と話した。
ランの受け入れでシーワールドの水槽が手狭になるため、アースを名古屋に移すことになったという。輸送は7日から8日にかけ順次実施。約15トンの水を張った専用コンテナに、興奮を抑えるために薬剤を与えたシャチを入れ、8時間程度掛け、陸路で各施設に運んだ。
■名古屋港水族館と鴨川シーワールドでシャチの交換輸送を実施しました 名古屋港水族館HPより
平成27年12月7・8日 名古屋港水族館にて飼育中の「ラン」を鴨川へ、鴨川シーワールドで飼育中の「アース」を名古屋港へ
名古屋港水族館では、平成23年12月に鴨川シーワールドから母シャチ「ステラ」、父シャチ「ビンゴ」及び子シャチ「ラン」の三頭を繁殖のため緊急に受け入れしました。翌年11月、無事メスのシャチ「リン」が誕生しましたが、平成26年8月残念ながら「ビンゴ」が死亡して以来、当館では母シャチ「ステラ」、子シャチ「ラン」「リン」の三頭を飼育してきました。
現在日本では7頭のシャチが飼育されていますが、全て血縁関係にあり今後の繁殖が難しい状況にあります。この度の移送は血液によるホルモン検査で性成熟が確認された「ラン」メス9歳を、今後の繁殖研究をより確実に進めることを目的に鴨川に輸送しました。
代わりに鴨川からオスのシャチ「アース」がやってきました。アースはまだ7歳で「ラン」と比較すると多少小型のシャチですが、体の随所に雄の特徴を表しつつあります。成熟すると現在飼育中のメス親「ステラ」より大きく成長します。
いずれ雄大なオスの特徴を表したシャチに成長し、公開トレーニングなどでダイナミックな姿を皆様に披露してくれるものと期待しています。
<移送個体情報>
「ラ ン」…平成18年2月25日生 メス
父親「ビンゴ」 母親「ステラ」 体長490cm 体重1,700kg
「アース」…平成20年10月13日生 オス
父親「オスカー」 母親「ラビー」 体長430cm 体重1,300kg
※名古屋港水族館HPより