※写真、Norm Strickland氏とその娘のElizabethが乗った釣り船を囲んだシャチの群れの内の1頭:Elizabeth撮影
2016年7月9日、カナダ、ニューファンドランド・ラブラドール州、ニューファンドランド島(Newfoundland)のバーゲオ(Burgeo)海岸沖にて、シャチの群れが、父と娘の親子の乗った釣り船を襲いました。
ボート上で絶体絶命の状態になり、こんな恐怖は今まで味わったことはなかったとNorm Strickland氏は取材に答えています。
その日、Norm Strickland氏は娘のElizabethと飼い犬と共に、鱈(タラ)を釣っていた際、約45m先に見慣れない尾ビレと黒い背ビレが見えました。
67歳で漁師をリタイアしましたが、東海岸の海域で、白黒の海洋動物を今まで見たことがないそうです。
シャチ達は、こちらに近づくと軽くボートを押し始めました。
最初Norm Strickland氏は、シャチ達はフレンドリーなんだと思っていました。なぜなら、水族館の広告にあるように、とても愛嬌のある動物だと思っていたからです。
と、その時、その内の5~6頭が長さ5.5mのボートを取り囲み突進してくるではありませんか。
シャチ達の攻撃は、次第にエスカレートし、まるで爆撃をされたかのような衝撃を受けたそうです。
シャチ達は、至る所からボートの下に入り込み突入してきました。それは衝突より激しく、ボートはバランスを失うほど揺れていました。Norm Strickland氏はその時、ボートが転覆するのを最も恐れていたといいます。
次に、彼はシャチがボートに乗り上げてこないか心配になってきました。
娘のElizabethは写真を撮るのを止め、犬のセイディ(Sadie)は歯をむき出し、シャチに吠え始めました。
多分、娘も怖かったんだと思います。
そこで、Norm Strickland氏は、シャチが離れるまで、ボートを海岸方向に進めることにしました。
30分くらいの出来事だったそうですが、そうして恐怖の現場からやっと抜け出すことができたといいます。彼は、シャチを見たのは初めてだったのですが、もう二度と見たくはないそうです。
その後、別の場所に向かいましたが、鱈は一匹も釣れなかったということです。
(2016年7月12日のThe Canadian Press記事翻訳)
※カナダ、ニューファンドランド・ラブラドール州、ニューファンドランド島(Newfoundland)のバーゲオ(Burgeo)の場所
※写真、ボートに接近するシャチ、Norm Strickland氏撮影:cbc news
※写真、シャチ5~6頭がボートを囲む、Norm Strickland氏撮影:cbc news
※参考:cbc news
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