静岡に 体長13メートルのザトウクジラ、マッコウクジラ6頭が来た! 2015年12月5日

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ザトウクジラ静岡
※静岡県伊東市沖の定置網に入ったザトウクジラ=2015年12月5日(いとう漁協富戸支所提供)

※2015/12/09 に公開
 伊東市富戸の定置網に迷い込んでいたザトウクジラは、9日朝までにいなくなっているの­が分かりました。自力で脱出したとみられます。
 ザトウクジラは今月5日伊東市富戸沖の定置網の中に迷い込んでいるのが発見され漁協で­は9日、網を外して逃がすことを計画していました。しかし、9日朝になって今まで見ら­れていた潮を噴く様子がないため午前9時半ごろ、船を出しダイバーが水中を確認したと­ころ定置網の中のどこにもクジラはいなかったということです。網にも一切損傷はなく漁­協では「クジラも何日かいたので定置網に慣れ迷路を解くように入口から逃げたのだろう­。とにかく無事に海に帰ってよかった」と話しています。


 ■「迷子のクジラ」定置網に 伊東沖 静岡新聞アットエス 2015年12月8日 7:08

 伊東市の富戸漁港から沖合約500メートルに設置された定置網に、体長13メートルほどのザトウクジラが迷い込んだ。いとう漁協関係者は「10メートルを超えるクジラが海岸近くで見られることは珍しい」と驚いている。
 7日午後5時現在、クジラが網から出られない状況が続き、同漁協は波が落ち着くのを待ち、9日以降に網を外して逃がす予定。同漁協によると、定置網の関係者が5日昼ごろ、網の中にいるクジラを確認した。性別は不明。地元ダイバーが同日午後、網の侵入口から逃がそうとしたが、クジラが興奮したため誘導に失敗した。
 鯨類の生態に詳しい東海大海洋学部の大泉宏教授(47)は「今は越冬のため太平洋沿岸を南下している時期。その途中で定置網に入ってしまったのではないか」との見方を示した。
■ザトウクジラ、定置網に迷い込む サンマ追って? 静岡 朝日新聞 2015年12月7日09時12分

 静岡県伊東市の城ケ崎海岸近くの富戸漁港の定置網にザトウクジラが迷い込んだことを、地元の定置網漁業関係者たちが5日正午ごろ確認した。体長は十数メートルで雌雄は不明。「サンマを追って定置網に入ったのではないか」と地元漁業関係者たちは話している。
 定置網は、幅約60~70メートル、長さ約600メートル、深さ約60~90メートル。ザトウクジラより小さいミンククジラが最近何年かの間、定置網に入って来たことがあるが、「ザトウクジラが網に入ったのは、何十年もなかったのでは」と地元では話す。
 7日以降、網から出す「解放作戦」を開始するという。
※朝日新聞より 

■ザトウクジラが定置網に、静岡 体長約13メートル 中日新聞 2015年12月8日 12時08分

 静岡県伊東市富戸沖約700メートルの定置網に、体長約13メートルのザトウクジラが入っていることが8日、いとう漁協富戸支所への取材で分かった。島田尚彦・同支所長は「通常はもっと沖にいるはずのザトウクジラが沿岸部に来るのは珍しい」と話している。
 5日昼に漁師が見回りに行った際、網の中にいるのを確認。餌のサンマやイカを追い掛けているうちに入ったとみられる。クジラは時々潮を吹きながら泳いでおり、地元のダイバーが外に誘導しようとしたが、うまくいかなかった。漁協は9日以降、網を切って逃がすという。(共同)
■大きな迷子現れる ザトウクジラ定置網に 産経フォト 2015年12月8日 12:52

 静岡県伊東市富戸沖約700メートルの定置網に、体長約13メートルのザトウクジラが入っていることが8日、いとう漁協富戸支所への取材で分かった。島田尚彦・同支所長は「通常はもっと沖にいるはずのザトウクジラが沿岸部に来るのは珍しい」と話している。
 5日昼に漁師が見回りに行った際、網の中にいるのを確認。餌のサンマやイカを追い掛けているうちに入ったとみられる。クジラは時々潮を吹きながら泳いでおり、地元のダイバーが外に誘導しようとしたが、うまくいかなかった。漁協は9日以降、網を切って逃がすという。
 沖縄美ら島財団によると、ザトウクジラは体長約12~14メートルで、世界中の海に生息している。季節によって移動し、冬には沖縄や小笠原諸島に現れる。

■珍客と使者がやって来た 中日新聞 2015年12月9日
<ザトウクジラ 伊東・富戸沖>
 伊東市の富戸漁港の沖五百メートルにある定置網に、体長一三メートルほどのザトウクジラが迷い込んでいる。いとう漁協は波が穏やかになるのを待ち、早ければ九日にも定置網の一部を解体してクジラを逃がす。
 いとう漁協富戸ダイビングサービスによると、五日午前、海岸沿いの陸地からダイバーがクジラを見つけた。体形からザトウクジラだと分かった。定置網はいとう漁協富戸支所の所有で、五日のうちに漁船を使って音を立てて逃がそうと試みたが失敗した。
 定置網は幅六十~七十メートルで長さ六百メートル。深さは六十~九十メートルあり、ブリやサンマなどを狙って取り付けられていた。定置網は大きさの違う囲いがつながっており、クジラは一番大きな囲いにいるとみられる。島田尚彦・いとう漁協富戸支所長は「餌のサンマなどを追って定置網に入ったのではないか」と推測している。
 富戸漁港の定置網には二〇一三年にはミンククジラ、〇五年にはヒゲクジラが入ったことがある。
※いとう漁業協同組合直営 富戸ダイビングサービスHP
※いとう漁業協同組合のホームページ

※追記↓
 ■定置網のクジラ、沖へ自力脱出か 伊東沖 静岡新聞 2015年12月9日14:09

 伊東市の富戸漁港沖の定置網に迷い込んでいたザトウクジラが網の中からいなくなっていることを9日、いとう漁協の職員が確認した。定置網の侵入口から脱出し、沖に戻っていったとみられる。
 同漁協によると、5日に体長13メートルほどのクジラ1頭が網に入っているのが見つかった。波が落ち着き次第、網を外して逃がす予定だった。9日朝に職員が漁船の上から網の内部を確認。ダイバーも出動したが、クジラの姿は見当たらなかった。網の損傷もないという。
 同漁協富戸定置部の秋元正樹漁労長(46)は「網の中を回遊しているうちに出口を見つけたと考えられる。ようやく通常の漁を再開できる」とほっとした表情を浮かべた。
※静岡新聞より

■定置のクジラ姿消す 伊東富戸漁港沖「網ともに無事で良かった」伊豆新聞 伊東版 2015年12月10日

 伊東市富戸、富戸漁港沖の定置網に入り込んでいた体長10メートル以上のザトウクジラは9日までに、網から姿を消した。同日朝、ダイバーが網の中を潜り、いないのを確認した。
 いとう漁協同網担当理事の日吉直人さんらによると、同日午前5時ごろ、定置網の網締めのために出漁した際、クジラの姿が見えなかったことから、8時半からダイバーが潜り、網の中を見て回ったがクジラはいなかった。網に被害はなかったという。日吉さんは「網もクジラも傷つかず、逃げていってくれて良かった。これで漁も本格化する」と胸をなで下ろした。
 富戸定置網は現在、スルメイカやサンマが入り始めた時期。クジラの姿がなくなった同日は大ぶりのカンパチやスルメイカ、サバなど約1・5トンを水揚げした。
 ザトウクジラは5日午前、定置網に入り込んでいるのをダイバーが見つけた。定置網の入り口の「運動場」と呼ばれる場所から網締めを行う一番奥にある「箱網」を行き来していた。漁業者が最後にクジラを確認したのは7日夕方という。
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