タケノコ!? 巨大すぎる古代肉食クジラの歯が発見される 

スポンサーリンク

article_fossil_dr


※写真、長さ30センチの古代マッコウクジラの歯とErich Fitzgerald博士:Yahoo7 News

リヴィアタン・メルビレイ
※想像図、古代マッコウクジラ、リヴィアタン・メルビレイ(Livyatan melvillei):AFPより

 2016年4月21日のYahoo7 Newsによると、オーストラリア、メルボルン南東、ボーマリス湾(Beaumaris Bay)にて、500万年前の長さ30cmの古代マッコウクジラの歯の化石が、化石ハンターのMurray Orr氏によって発見されました。これは、これまでオーストラリアで見つかったものの中では最大のものです。
 ビクトリア博物館(Museum Victoria)のErich Fitzgerald博士は、国宝級の重要な発見であると述べています。発見された歯から推測すると、最大18mの古代マッコウクジラ( killer sperm whale )と思われます。この古代マッコウクジラは、更新世に存在した最大18m、40トンある絶滅した古代マッコウクジラ( killer sperm whale )で、歯は、現代のマッコウクジラより大きく、ティラノサウルスの歯をも上回っています。
 博物館によると、これは、南北アメリカ大陸以外で発見された唯一の例とのことです。
 古生物学者によると、イカや魚を餌とする現代のマッコウクジラと違って、この絶滅した古代マッコウクジラは、歯の大きさと形状から、他のクジラのような大きな動物を捕食したと推測しています。

(2016年4月21日のYahoo7 Newsの記事翻訳)

※Yahoo7 Newsより

Beaumaris Bay1
※オーストラリア、メルボルン南東、ボーマリス湾の場所

■現地のニュース映像⇓

■ビクトリア博物館のfacebook⇓
Museum Victoria
※ビクトリア博物館のfacebookより

■古代マッコウクジラ、リヴィアタン・メルビレイ(Livyatan melvillei)について

 あごの上下には、人間の前腕ほども長く太い歯がびっしりと生え、名作「白鯨(Moby Dick)」の作者名(ハーマン・メルヴィル)にちなんで「レビアタン・メルビレイ)Livyatan melvillei」と名づけられた全長14メートルのこの巨大クジラは、1200~1300万年前に生息していた。象牙のような頑丈な歯で大きな獲物をしっかりととらえ、鋭い歯先で体を引き裂いて捕食していたとみられ、海における食物連鎖の頂点の座を巨大サメと分け合っていたと考えられるという。

  「最も頻繁に食べていたのは、体長7~8メートルのヒゲクジラではないか。ヒゲクジラは非常に強力な尾びれを持っている。あごの中でもがいた時の負荷は相当なものだっただろう」とランベール氏。生態としてはシャチに似ているが、体格はシャチより3~4倍大きい。

 現在のマッコウクジラも恐るべきハンターだが、歯は比較的小さく、下あごにしか生えていない。イカを主食とし、獲物は吸い込んで捕食する。
※AFPより
※参考、リヴィアタン・メルビレイ(Livyatan melvillei):wikipedia

スポンサーリンク
関連