解体ショー サメの食文化、五感で 近江八幡・北里小の出前授業 滋賀 毎日新聞 2015年11月14日 地方版

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サメの食文化
※小学校の出前授業で初披露されるサメの解体=滋賀県近江八幡市江頭町の市立北里小学校で、金子裕次郎撮影

 近江八幡市立北里小学校(同市江頭町)で12日、高級食材・フカヒレの原料になるヨシキリザメの解体ショーが開かれた。食育授業の一環で、5、6年生約100人が興味深そうに見守った。

 東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市を支援しようと、日本中国料理協会滋賀支部が企画した。サメの水揚げ高日本一を誇る気仙沼市に加工工場がある水産会社「中華・高橋」(東京都)が協力。同社が宮城県内で披露している解体ショーを小学生向けの授業内容にアレンジし、全国で初めて開催した。

 この日は中華・高橋の社員など5人が来校。10日に気仙沼港で水揚げされた体長約150センチのヨシキリザメからヒレをとり、肉と骨を切り分けるなどして手際よくさばいていった。

 解体中に同社の高橋滉(あきら)社長は、食材のフカヒレが出来上がるまでに約1カ月間、複数の工程を重ねる必要があることを紹介。骨が医薬品の原料になることや、皮も化粧品や皮革製品の素材として人気が高いことなども説明した。

 生徒たちは解体後、実際にサメに触れることにも挑戦。給食にはフカヒレスープなどサメ料理が提供され、生徒たちは五感全てを使ってサメに関する食文化を学んだ。

 5年生の西岡奎斗君(10)は「サメは硬いと思っていたが、触ってみるとぷるぷるして軟らかかった」と話し、初体験に興奮した様子だった。【金子裕次郎氏】
※毎日新聞より
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