※写真、G7環境相会合の最終日、そろって記念撮影する各国の代表=グランテラス富山:北日本新聞ウェブより
富山県富山市で開かれている日米欧の先進7カ国(G7)環境相会合は2016年5月16日、海を漂う大量の微細プラスチックごみについて「海の生態系にとって脅威だ」との認識を確認し、国際機関と連携するなど優先して取り組む5項目の対策を決めた。
富山県富山市で開かれている日米欧の先進7カ国(G7)環境相会合は2016年5月16日、海を漂う大量の微細プラスチックごみについて「海の生態系にとって脅威だ」との認識を確認し、国際機関と連携するなど優先して取り組む5項目の対策を決めた。
会合は地球温暖化対策についても討議し、午後に閉幕。昨年末に採択された「パリ協定」が早期に発効する重要性について確認し、会合を総括する共同声明を発表する。世界の平均気温の上昇を2度未満に抑えるための各国の取り組みを示す「長期戦略」の提出時期については、期限として示された2020年から前倒しを目指すことで一致した。
大きさが5ミリ以下の微細プラスチックは「マイクロプラスチック」と呼ばれ、レジ袋などのプラスチックごみが紫外線や波で細かく砕かれてできたと考えられている。分解されにくいため日本を含む世界各地の海に浮遊しており、餌と間違えてのみ込んだ海洋生物に悪影響を及ぼすことが懸念されている。昨年ドイツで開かれたG7首脳会議でもこの問題が取り上げられた。
今回、G7各国は細かく砕かれてマイクロプラスチックになる前にごみを回収する行動を推進したり、国際機関との連携を進めたりする他、ごみが海に流れ込むのを防ぐために新興国や発展途上国への働き掛けや教育をするなど、5項目の優先事項を選定した。
(2016年5月16日の記事)
※北日本新聞ウェブより
(2016年5月16日の記事)
※北日本新聞ウェブより
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