釧路沖のシャチの数 例年を大きく下回る調査結果 2016年

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※画像、釧路沖のシャチ:下記のはまなす氏の動画より
■シャチ少ない釧路沖異変?専門チーム調査

2016年10月から釧路沖を回遊するクジラ類の調査を行っていた専門家チームOrca・org(オルカ・オルグ)さかまた組(代表・笹森琴絵酪農学園大学特任准教授)は2016年11月8日を最後に調査を終了した。

この中で、特に海洋生態系の頂点にいるシャチの観察が延べ4群、19頭と例年を大きく下回り、原因について笹森代表は「餌が少なかったのか、水温が影響しているのか」と釧路沖の変化を示唆し、来年以降の調査を重視している。

※2016年11月11日の釧路新聞より

■参考1:2016年11月の釧路沖のシャチの動画:さかまた便り↓

※2016年11月5日のOrca.orgさかまた組、さかまた便り、おまけより

■参考2:2016年11月の釧路沖のシャチの動画:はまなす氏より↓

※ホエールウォッチング 北海道 知床・羅臼観光船「はまなす」ブログはこちら

■昨年2015年の同じ頃の模様↓

※関連記事:3日間ともシャチに遭遇、釧路沖海洋クルーズ

※追記:どうしんの記事↓

■釧路沖のシャチ発見数、大幅減 今季の調査終了

釧路沖で鯨類の調査を行う、さかまた組(室蘭、笹森琴絵代表)などの今季の調査(10月18日~11月8日)が終了した。海の食物連鎖の頂点に立つシャチの発見数が前年比86%減の19頭にとどまり、笹森代表(53)は「海水温の高さやえさの少なさが影響しているのでは。今後もデータを積み重ねていきたい」と話している。

笹森代表は2003年から釧路沖での調査を開始。これまで12種類の鯨類を確認している。

今季は期間中、笹森代表が同乗し、調査を12回実施。釧路市民向けツアーやJTB北海道の企画で一般市民を乗せたほか、釧路教育大の学生や釧路市立博物館の学芸員も調査に同行した。

調査では釧路港から半径32キロ以内の海域で7種類が確認され、延べ発見数はシャチ19頭(前年135頭)、イシイルカ67頭(同136頭)と減ったほか、カマイルカ15頭(前年確認されず)、ネズミイルカ3頭(前年14頭)、マッコウクジラ2頭(同5頭)、ザトウクジラ6頭(同5頭)、ミンククジラ1頭(前年確認されず)だった。

笹森代表は調査初日の表面水温が例年より2~3度高い16度だったことを指摘し、「えさの関係でイルカなどが少なく、海洋生物の食物連鎖の頂点にいてクジラやイルカもえさにするシャチも減ったのでは」とみる。

釧路沖のシャチについては2016年度に出版された開隆堂出版(東京)の中学1年生向け英語教科書に取り上げられるなど、全国からの注目も高まっており、笹森代表は「今後も釧路の豊かな海の魅力を広く知らせていきたい」と話している。(伊藤美穂氏)

※2016年11月13日のどうしんウェブより

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