■シャチについて
和名:シャチ(鯱)、サカマタ(逆叉)、オルカ
分類: 哺乳類
保護状態: なし
食性: 肉食
寿命: 野生: 50 ~ 80 年
体長: 7 ~ 10 メートル
体重: 最大 5,443 キログラム
※オルカ解剖学より:シャチの大きさの比較
オルカとも呼ばれるシャチはマイルカ科最大の種で、食物連鎖の頂点に位置する。 彼らは長さ10センチメートルにもなる歯を使って、アザラシやアシカ、クジラといった海生哺乳類を捕食する。彼らは氷の上のアザラシを捕まえることでよく知られているが、魚やイカ、海鳥なども食べる。
シャチは通常、水温の低い沿岸海域に生息するが、極域から赤道までの広い範囲に姿を現す。
※ナショナルジオグラフィック日本版サイトより:シャチの分布
※ナショナルジオグラフィック日本版サイトより:シャチの分布
最大40頭程度の家族で群れを作り、集団で狩りをする。定住型と回遊型の個体群があり、両者は獲物も、その捕獲方法も異なる。定住型のシャチは魚を好む傾向があり、回遊型のシャチは海生哺乳類を獲物とする。どちらの群れも、オオカミの群れのように集団で効果的に獲物を捕らえる。
シャチは仲間とのコミュニケーションのためにさまざまな音を出す。それぞれの群れにはそのメンバーが遠くからでも認識できる固有の音がある。彼らは互いのコミュニケーションと狩りに反響定位(エコロケーション)という方法を用いる。音を出し、その音が海水を伝わり、対象物に当たって跳ね返るのを利用して、対象の位置、大きさ、形を把握するのである。
子どもを守ることに熱心で、若いメスはしばしばほかの母親が子どもの世話をするのを手伝う。メスは3~10年に1度、17カ月の妊娠期間を経て出産する。
シャチは、その白黒の独特な模様ですぐに見分けがつく。知能が高く、調教できるため、水族館の人気者となっている。これまでに人間によって大量に捕獲されたことはない。
また、非常に活発な動物であり、ブリーチング(海面へ自らの体を打ちつけるジャンプ)・スパイホッピング(頭部を海面に出し、辺りを見渡すためと言われる行動)など、多彩な行動が水上でも観察されている。また泳ぐ速さは時速60 – 70kmに及び、「泳ぎの達人」と呼ばれるハンドウイルカと並んで、哺乳類では最も速く泳ぐことができる生物のひとつである。餌を求めて1日に100km以上も移動することが知られている。また、好奇心も旺盛で、興味を持ったものには近寄って確かめる習性もある。
※ナショナルジオグラフィック日本版サイトより
※シャチ達の狩りの様子が、クリックしながらグラフィック画像で見ていくことができます。
この詳細ページは、NationalGeographic英語版、こちらをご覧下さい。動く画像なので見るだけでも面白いかと思います。
※関連記事:獲物を追い詰めるシャチの群れ ナショナルジオグラフィック 2015年7月号一部 日本版サイト
※関連記事:ヒーリングミュージックのような シャチ達の会話 カナダ クラクロフト ブリティッシュ・コロンビア州