シャチのリン、13日に3歳 名港水族館、まだ授乳頼りもすくすく 中日新聞 2015年11月12日

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飼育員の福本さんの指導で訓練するリン
※飼育員の福本さんの指導で訓練するリン=名古屋市港区の名古屋港水族館で

  名古屋港水族館(名古屋市港区)生まれの雌のシャチ「リン」が13日、3歳の誕生日を迎える。離乳期のはずが母ステラ(推定29歳)の授乳に頼る甘えん坊。それでも大きな病気もせず、すくすく成長して、愛らしい姿で入館者らの人気を集めている。

 リンは体長三・七メートル、体重九〇〇キロに成長。母ステラ(体長五・二メートル、体重二・二トン)が見守り、九歳の姉ラン(体長四・九メートル、体重一・七トン)とプールを元気に泳ぎ回る。体調管理のためには、飼育員の指示に従う訓練が必要。飼育員の福本洋平さん(37)の指導で水面上へジャンプしたり、合図でプール脇に上がって静止したりする。


 十月から始まった飼育員の解説タイムでも、水槽前で観察する来館者を興味津々にのぞき込む愛嬌(あいきょう)ある姿や三頭そろった姿が人気だ。午前のトレーニング、平日は二回、土、日曜や祝日は三回の公開トレーニングに励む。


 福本さんによると、普段は仲のいい三頭も、リンからちょっかいを出されたランが怒っていさかいを起こすと、ステラがとがめ三頭とも機嫌が悪くなる。トレーニングが機嫌に左右されることも多く、飼育員も苦心する。


 福本さんは「リンは天真らんまん。通常二歳から離乳期だが、私たちが何かできるわけでないので三頭に任せたい」と温かく見守る。


 水族館では三歳を記念して十三~十五日、午前十時から十五分ほど、北館二階シャチプール前で飼育員がリンについて解説し、トレーニング成果も披露する。十三日は、ゼリーで作った誕生日ケーキをリンに贈る。十三日は三回、十四、十五日は各四回、それぞれ先着二百人に、リンの姿をデザインした記念ポストカードを贈る。(問)水族館=052(654)7080
(室木泰彦氏)
※中日新聞より
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