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鳥取県立博物館が所蔵する弥生時代の銅剣に、サメの絵が刻まれているのが確認されました。絵が刻まれた銅剣が見つかるのは、国内では初めてです。
サメの絵が刻まれていたのは、鳥取県立博物館が所蔵している長さ42センチの銅剣で、およそ2200年前の弥生時代に作られたものとみられています。
博物館では、鳥取市内の個人が所有していたこの銅剣を譲り受け、去年4月から奈良県の奈良文化財研究所とともに調査を行っていました。
見つかったサメの絵は銅剣の根元の部分にあり、2センチほどの大きさで2つの背びれなどが描かれていて、銅剣が作られた後から鋭利な石器などを使って刻みつけられたとみられるということです。
これまで国内の青銅器では、製作の際に鋳型を使ってシカなどを描いたものは見つかっていますが、完成してから絵を刻みつけたものが確認されるのは初めてだということです。
山陰地方は、古事記にある「因幡の白兎」の話しの中にサメが登場するなど、古くからサメにゆかりがあり、これまでもサメの絵が描かれた土器などが見つかっているということです。
奈良文化財研究所の難波洋三埋蔵文化財センター長は「青銅器にサメが描かれていたのは、鳥取を中心に独自の祭しの文化があったことを示していると考えられる」と話しています。
※NHK NEWS WEBより
■サメの絵の拡大写真⇓
鳥取県立博物館が所蔵する弥生時代の銅剣にサメの絵が彫られていることを県立公文書館が発表した。鋳造後に絵を施した青銅器が確認されたのは国内初。銅剣は祭祀に使われたとされ、公文書館は「銅剣を使った祭祀に迫る重要な発見」と話す #news pic.twitter.com/Xlprdo83jJ
— フジサンケイビジネスアイ (@FBi_JP) 2016, 2月 10