津雲貝塚:発掘100年記念 土器片など300点展示 笠岡市立郷土館 岡山

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津雲貝塚
※津雲貝塚の発掘調査開始100年を記念した企画展=岡山県笠岡市笠岡の市立郷土館で、小林一彦撮影

 笠岡市西大島の津雲貝塚(国史跡)の発掘調査が始まって100年になるのを記念した企画展が同市笠岡の市立郷土館で開かれている。同館や倉敷考古館(倉敷市)など所蔵の土器片や貝の装身具など計約300点を紹介する。12月27日まで。

 貝塚は、縄文時代後期〜晩期(4000〜2500年前)のものが中心とされ、保存状態の良い約170体分の人骨が見つかるなど西日本を代表する縄文遺跡の一つ。1915(大正4)年に地主が自宅前で人骨を見つけ、市内の別の遺跡を見に来た東京帝大の人類・考古学者の鳥居龍蔵氏に教えたのをきっかけに調査が始まった。大正期に20回以上の調査が行われ、1968年に国史跡に指定された。

 貝塚で見つかった骨にはクジラやサメ、ウミガメなども。シカの角を加工した釣り針やイノシシの牙を使ったおののほか、現在の香川県で産出されたサヌカイト製の刃物もあり、当時から瀬戸内海を挟んで交流があったことを伝える。

 入館料は一般50円。月曜(月曜が祝日の場合は翌日)休館。笠岡市教委生涯学習課(0865・69・2155)。【小林一彦】
※毎日新聞より

■笠岡市立郷土館 企画展「津雲貝塚と縄文文化」

会   期:平成27年10月3日(土曜日)~12月27日(日曜日)
会   場:笠岡市立郷土館
開 館時 間:午前9時~午後5時
休 館 日:月曜日・祝日の翌日
入 館 料:一般50円、小中学生20円      
※30人以上は団体割引があります。
※65歳以上、市内の小中学生、心身に障がいのある方及びその介護者は無料
※ 笠岡市HPより

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