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深海に生息し、「悪魔のサメ」とも呼ばれるミツクリザメを撮影したNHKの映像を沖縄美ら島財団の研究グループが解析したところ獲物を捕らえる際にあごを突き出す速度が魚類の中で最も速いことがわかり、研究グループでは、エサの少ない深海で確実に獲物を捕らえるための特徴とみて注目しています。
ミツクリザメは水深300メートルから1000メートルの深海に生息し、大きなもので、体長3メートルにもなる非常に珍しいサメで、顔の先端部分が長く、獲物を捕らえる際に歯をむき出しにしてあごを突き出す恐ろしげな姿から「悪魔のサメ」とも呼ばれています。
沖縄美ら島財団の研究グループは、NHKが2008年と2011年に東京湾でミツクリザメの捕食行動を世界で初めて撮影した映像を解析し、このほど、研究成果を発表しました。
それによりますと、獲物を捕らえる際にあごを120度近くまで大きく開き、突きだして完全に閉じるまでに0.3秒しかかかっておらず、あごを突き出す速さは、下あごの先端部分で秒速3メートル以上と魚類の中で最も速いことが分かりました。
研究グループは、エサの少ない深海で確実に獲物を捕らえるための特徴とみて注目していて、謎の多い深海生物の生態の解明につなげていきたいということです。
※2016年6月15日NHK NEWS WEBより
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ミツクリザメって「悪魔のサメ」とも呼ばれていたんですか?確かに顔は怖そうですが、おとなしいんですよね。英語で
言うと、ゴブリンシャークとも言います。