※サメが別のサメを丸のみしたとき
韓国・ソウルの水族館「COEXアクアリウム」で、同じ水槽内にいた雄のドチザメをのみ込んだ雌のシロワニ(2016年1月29日提供)。(c)AFP/COEX AQUARIUM
【2016年1月30日 AFP】韓国・ソウル(Seoul)にある同国最大級の水族館「COEXアクアリウム」で29日、体長2.2メートルの雌のサメが同じ水槽内を泳いでいた小型のサメを丸のみしてしまう騒動があった。
この雌のサメはシロワニという種類で、のみ込まれたのは体長半分ほどの雄のドチザメ。2匹の戦いが始まったのは28日夕方で、水族館が29日に開園したときには、シロワニの口からドチザメの尾びれだけが見える状態になっていた。
※ シロワニの口からドチザメの尾びれだけが見える状態
水族館の広報担当者によれば、シロワニは特に繁殖期に縄張りが荒らされると攻撃行動を起こしやすいという。
シロワニは丸のみしたドチザメを消化できずにそのうち吐き出すとみられ、それには「1週間かかるかもしれない」とこの広報担当者は述べている。
※(c)AFP
※(c)AFP
■サメが共食い、のみ込めず口から尾ひれが…ソウルの水族館で大惨事「自然界でもまれ」
(2016.1.30 産経新聞より)
(2016.1.30 産経新聞より)
韓国ソウル市江南区の複合施設「COEX」内にある水族館で、体長約2・2メートルのサメが別の約1・2メートルのサメを食べてしまい、水族館担当者は「水族館に限らず自然界でも、まれなこと」と驚いている。聯合ニュースが伝えた。
共食いは28日夕に起きた。29日の時点では、食べたサメをのみ込みきれず、口から尾ひれが出た状態だったという。
担当者は縄張り争いか、繁殖期のために生じた攻撃性が原因とみている。(共同)
※産経新聞より
※産経新聞より
※追記
※元の写真:ねとらぼより
サメがサメを丸のみした過去の似た事件として、2014年4月28日、アクアワールド茨城県大洗水族館にて、体長2.8メートルのサメのシロワニが、体長1.6メートルのサメのネムリブカを食べようとする事件が起きています。
■ 2014年4月28日のアクアワールド茨城県大洗水族館スタッフブログの内容
<件名>「お騒がせしました・・・」
<内容>
今日、午前11時頃、普段は静かな「サメの海1」水槽で大事件が起こりました。
今日、午前11時頃、普段は静かな「サメの海1」水槽で大事件が起こりました。
この水槽は大型のサメたちが暮らす水槽なのですが、 その中でも一番大きなシロワニが小さなネムリブカをガブリ・・・
飼育員が駆け付けた時には口の中からサメの尾が見えているだけの状態でした。
小さなネムリブカとはいえ全長は1.6m、噛み付いたシロワニは2.8m、 それにシロワニの歯は鋭いものの噛み切ることができず、丸呑みしかできません。
私たち飼育員もまさか丸呑みにしようとはしないと信じていました。 ましてや、このシロワニは最近食欲不振から立ち直ったばかりでしたから。
事件が起きてから、約40分間シロワニも何とか飲み込んでしまおうと、 四苦八苦していましたが、結局は諦めて吐き出してしまいました。
ここでまた、咥えさせてしまうとシロワニの方にもダメージを与えてしまう可能性が あるため、ネムリブカを急いで拾い上げました。
ネムリブカにはかわいそうなことをしてしまいましたが、 シロワニの方もケアしてあげる必要があります。
サメ類を混泳させるときには、アクシデントが起きないように 種類やサイズの違い、個体の性格など考えて組み合わせているのですが、 これを機により一層注意しなければいけないと実感しました。
この顛末の間、お客様を驚かせてしまい申し訳ございませんでした。
画像データにつきましては、一部不適切でありましたので、削除させていただきます。
以上です。
※アクアワールド茨城県大洗水族館スタッフブログより
以上です。
※アクアワールド茨城県大洗水族館スタッフブログより