※写真は、2015年08月21日、千葉県鋸南町の沖合で、定置網に掛かった体長約2.5mのアオザメです。
県は、夏の観光シーズン(7月1日~8月31日)の県内主要施設の集客状況をまとめた。海水浴場(64カ所)は8月上旬以降に沿岸部でサメの目撃情報が相次いだことなどから、集客数は前年同期比5・9%(9万4千人)減の150万2千人と落ち込んだ。観光・レクリエーション施設(39施設)は同3・3%(5万7千人)減の165万人だった。海水浴客数の地域別は、夷隅地域(10カ所)が同3・0%(1万4千人)減の45万7千人でトップ。次いで安房地域(28カ所)が同11・4%(4万1千人)増の40万人▽山武地域(12カ所)が同9・5%(4万1千人)減の39万6千人-と続いた。サメの目撃情報のほか、台風の接近などが影響したとみられる。
一方、県内のプール施設の集客数は同4・3%(4万7千人)増の113万6千人だった。観光・レクリエーション施設は猛暑の影響で屋外施設の客足が伸び悩んだ。ベイエリア・東葛飾地域は昨年、世界最先端のプラネタリウム設備の導入で話題となった県立現代産業科学館(市川市)で集客が大きく伸びたが、今年はその反動で7・1%(4万4千人)減。九十九里や南房総地域でも前年を下回った。一方で、宿泊施設(19施設)は海水浴客が大きく減った九十九里地域を除いて上昇。特に北総地域は外国人観光客の増加に伴い、同9・9%(5千人)増の6万1千人と大きく伸びた。南房総地域も、県が実施した有料道路の無料開放の影響などで、同6・4%(9千人)増の15万3千人となった。県観光企画課の担当者は「サメや天候不順の影響で前年より減少したが、県内観光の状況は良くなっている。今後もプロモーションを積極的に実施していきたい」としている。