※住民らが正月料理の食材を買い求めた暮市= 2015年12月30日、上越市柿崎区柿崎
上越市柿崎区のJR柿崎駅近くで30日、年末恒例の暮市(くれいち)が開かれた。市内で取れた野菜や魚介類を売る露店が並び、訪れた人はなじみの店主との会話を楽しみながら正月料理の食材を買い求めた。
暮市は毎月1、11、21日に同駅付近で開催される「一の日市」の一環。1年を締めくくる特別な市とされ、ことしは道路約70メートルに10店が出た。
店頭にはハクサイやネギなどの冬野菜のほか、サメの切り身、アスパラ菜といった地元で親しまれている生鮮食品も並んだ。店主が「今日のカジキは最高」「小松菜が安いよ」と呼び込む一方で、客はじっくりと品定め。おまけをしてもらい喜ぶ客の姿もあった。
毎年訪れる同区の主婦(53)は「暮市に来ると懐かしい気分になる。レンコンやちくわを買って雑煮やおせちに使うつもり」と話した。
出店した鮮魚店主は「暮市は年に1度の祭りのようなもの。お世話になった客へのあいさつも兼ねている」と語った。
※新潟日報モアより
※新潟日報モアより