※オーストラリア・シドニーのサーフィンのメッカ、ボンダイ・ビーチ(2015年4月21日撮影、資料写真)。(c)AFP/PETER PARKS
【2015年12月23日 AFP】オーストラリアのシドニー(Sydney)郊外にあるサーフィンのメッカ、ボンダイ・ビーチ(Bondi Beach)で22日、サーフィンを楽しんでいた男性のボードにサメが飛び乗る騒ぎがあった。
サーフィン歴約30年のディーン・ノーバーン(Dean Norburn)さんは早朝、友人2人と一緒にボンダイ・ビーチでサーフィンを楽しんでいた。「波がブレイクして、ちょっとパドリングしたところでボードに乗って体を起こしたら、ぼくの横をかすめてサメがボードに乗ったんだ。もちろん、ショックだった。でも、サメはすぐにぼくのボードから降りて、友達のボードの下へ行った。しばらくそこで泳いでいたけど、そのうちいなくなった」
「とにかく恐ろしかったよ。サメに遭ったのは初めてだけど、最初で最後であってほしいよ」と、ノーバーンさんはAFPに語った。クロヘリメジロザメといわれるサメと思われ、体長は1.8メートルほどだったという。
ノーバーンさんは約50~60メートル離れた岸まで全速力でボードをこいで戻ったが、「永遠のように感じた」と述べた。「泳ぎを習ったときの記憶がよみがえったよ。全力を出して岸へ戻った」
シドニーが位置するニューサウスウェールズ(New South Wales)州の海岸線は約2000キロに及ぶが、同州では今年、人間がサメに襲われる事例が13件発生し、死者も1人出ている。同州の当局は、サメの動きをドローン(小型無人機)で追跡する試験を実施するなど、さまざまなサメ対策を行っている。
(c)AFP
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