※画像、新しいシャチプールの想像図:seaworldcaresより
2016年11月4日、アメリカ、カリフォルニア州沿岸委員会は、サンディエゴのシーワールドに対して、現ショー用のシャチの施設を、新しい施設に取り替えることに承認しました。
シーワールドは、今年3月に、飼育下のシャチの繁殖中止とシャチのショーを教育型展示に移行すると発表しており、これにより、新しい施設は、野生のシャチの行動を紹介するデザインに設計されます。
テーマパークの社長、Marilyn Hannes氏によると、新しいシャチ用の施設は、自然の歴史や野生動物の保護の必要性など新しい教育的観点から、来場者に訴える展示にしていきたいと述べています。
シーワールドによると、シャチがどのように泳ぎ、何を食べ、どうやって獲物を捕り、どのように位置を認識し、どのようにコミュニケーションしているのかなど、来場者がドキュメンタリーのように体感できるものになるとのことです。
しかし、動物愛護団体のPETAは、「save everyone’s access」(訳:みんなでシーワールドに行かないようにしましょう)という標語を掲げ、この計画に反対しています。
新しい施設の建設は、2017年1月に着工し、夏には新しいシャチの施設がオープンする予定です。
(2016年11月4日timesofsandiegoの記事翻訳)
■新しい施設の概要
サンディエゴのシーワールドの現在のシャチのショー用のプールの背後にある4枚のLEDスクリーンと巨大な尾ビレのオブジェは、太平洋岸北西部辺りの自然に似せたセットに入れ替えられ、新しい風景は、人工のダグラスファーという常緑の木、崖、滝、繊維ガラスから作られた岩場の入江が正面を飾るそうです。
※参考:2016年11月5日のsandiegouniontribune
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