ロシア最大の水族館で、飼育動物の連続不審死の怪

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※画像、撲殺されたとされるアシカ(愛称:スターク、Stark)

この動画は終了致しました。

※2016/10/25 に公開、現地ロシアのニュース映像(ロシア語のみ)

この動画は、今年2016年9月3日に華々しくオープンしたばかりのロシア最大の水族館(Primorsky Aquarium)で、相次ぐ飼育動物の不審な死亡を伝える、2016年10月25日公開の現地ニュース映像です。

この水族館では、先月の10月21日朝、アシカ(愛称:スターク、Stark)が、不審な死を遂げたというニュースがあったばかりでした。スタークの死亡について、水族館側の発表では、メンテナンス整備の人が、アシカの檻に入った際、寄ってきたスタークに驚いて叩いてしまったことにより死亡してしまった事故ということでした。

■アシカのスターク↓

■事の経緯

2013年以降、これまで15頭の動物が死亡。

2014年12月地元メディアPrima-Mediaに、この水族館の酷い有様を訴える職員からの匿名の手紙が届いたことにより発覚します。施設の横領事件、飼育プールの適切なph濃度の問題についてです。

1頭のラッコは、4回施設から逃げ出しましたが、死亡。
2頭のバイカルアザラシは失踪。
魚は、電気が切れたことにより死亡。
セイウチ(愛称:Tora)は、ロープを誤飲し死亡。

2014年に調査が開始されて以来、6頭の動物(ラッコ・セイウチ・イルカ・ベルーガ・2頭のバイカルアザラシ)が死亡しました。

すべての死亡については、水族館が記録しています。

2015年11月5日には、さらにベルーガが胸部腫瘍で死亡しました。これで7頭目です。

太地町から、2頭のベルーガと交換のため、2012年に輸入されたバンドウイルカの内の1頭(愛称:レオ、Leo)も免疫不全で死亡しました。このイルカ、レオについては、報道によると、ストレスのため輸入された時に既に弱っていたということです。

2016年4月には、またベルーガが排水管にはまり窒息死。
2016年7月には、2頭のセイウチの子供の牙を取り除く手術の際の麻酔で、その後目覚めることはありませんでした。

それから、イルカ6頭が日本から輸入され、2016年8月31日に、1頭のカマイルカが死亡。1頭は口から泡を吹いていたと記録されています。

2016年9月3日、プーチン大統領や日本の安倍首相を招いてのオープン。

2016年10月21日には、生後5ヶ月のアシカ(愛称:スターク、Stark)が撲殺されました。

2016年10月25日には、2頭のカマイルカが死亡。そして、イルカ死亡の件で警察が調査を開始しています。情報によると、イルカの死因は水質標準違反のため。

2016年10月27日、この水族館の従業員が、自身のフェイスブックに、動物の相次ぐ死亡と、餌の魚の酷い状況、ずさんな管理体制について投稿しています。

また、この水族館のトレーナーもこの意見に賛同し、10月30日に、CEO、Vadim Serkov氏、副社長Dolguev S. N.氏、会計担当責任者Skaldina S. V.氏の利益追求のために、動物達の餌の魚が酷いものになっているとの意見を投稿しています。

この水族館は、極東の研究所としての役割がありますが、その前に動物の飼育の仕方を研究すべきでしょう。

3年間で15頭もの動物の死亡については容認できないことです。

この件に関して、イルカの愛護団体(Dolphin Project Cove monitor Oxana Fedorova)が状況を引き続き調査しているとのことです。

(下記参考記事の翻訳・編集)

※参考:

・2016年11月3日のdolphinproject

primamedia.ru(ロシアのニュースサイト)

Primorsky Aquarium HP(Приморский океанариум)(ロシアの水族館HP、現在入園チケット販売停止中2016年11月26日時点)

Primorsky Aquariumフェイスブック

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