※2016/10/06 に公開、KIRO7現地ニュース映像
Michael Harris氏(Pacific whale Watchの専務取締役)が出演しているニュース映像です。その中で、Richard Merric氏(NOAA Fisheries)が電話インタビューに答えています。
このニュースによると、アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、衛星発信器を取り付けことが原因で、オスのシャチが、感染症にかかり死亡したことを受け、衛星発信器取り付け作業計画は、再確認できるまで中止すると発表しました。
事の起こりは、アメリカ海洋大気庁の一組織団体であるNOAA Fisheriesが、2016年3月に、カナダのバンクーバー島で、個体識別番号L95のシャチ(20歳)の死骸を見つけたことに始まります。
生物学者によると、このシャチは、アメリカ北西部のワシントン州にあるピュージェット湾(Puget Sound)に生息していた個体で、死因は真菌感染症だったことが判明しました。
しかし、ここで問題なのは、L95の死骸が見つかる5週間前に、調査班が、そのシャチの背ビレに衛星発信器を取り付けていたことです。
専門家は、発信器の傷口からシャチの血流に感染した真菌が死因の一因ではないかという結論に至りました。
Richard Merric氏(NOAA Fisheries)は、感染源は不明ですが、シャチの皮膚に何らかの原因があるのではないかと説明しています。
シャチの研究に関わるNOAAと生物学者は、このことにかなり動揺しました。
Michael Harris氏(Pacific whale Watchの専務取締役)は、KIRO7ニュースの中で、衛星発信器を取り付けたことが原因で、シャチ(個体識別番号L95)を死なせてしまった、そして、その感染源は明らかにわれわれ研究者が運んだも同然だと述べています。
Richard Merric氏(NOAA Fisheries)は、衛星発信器を取り付ける際、最初の発信器は、取り付けに失敗し海中に落下していることも付け加えています。
Richard Merric氏(NOAA Fisheries)は、酌量すべき点があるとすれば、人為的にミスがあったとしても、シャチは真菌感染症に本来かかりやすい動物だと述べています。
このことから、NOAAは、衛星発信器取り付け作業計画は、再確認できるまで中止することとしました。
Michael Harris氏(Pacific whale Watchの専務取締役)は、NOAAに対して、シャチに発信器をつけないで研究しているカナダの科学者を見習うべきだと述べています。
また、評論家の中には、衛星発信器は永久的に禁止すべきだと言う人もいるということです。
(2016年10月5日のkiro7記事翻訳・編集)
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