サメ対策で防護網設置へ 阿字ケ浦海水浴場、平磯海水浴場、大洗サンビーチ、大洗海水浴場 茨城

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茨城

※画像、観光いばらきより

 海水浴場のサメ対策として、県は5日、ひたちなか市と大洗町の海水浴場4カ所で防護網が設置されると発表した。県は防護網を設置する市町や観光協会に対し、防護網の購入費や設置費用の2分の1を助成する。海水浴客の安全を守り、観光誘客に影響が及ばないようにするのが狙い。県観光物産課は「2016年7月16日の海水浴場開設前に防護網の設置を完了させたい」としている。


 橋本昌知事が5日の定例会見で明らかにした。橋本知事は「昨年はサメが出たために後半、急激に観光客が減ってしまった。今年は何とか少しでもそれに対応する対策をして、安心して泳いでもらえるようにしたい」と述べた。

 防護網が設置されるのは、ひたちなか市の阿字ケ浦海水浴場と平磯海水浴場、大洗町の大洗サンビーチと大洗海水浴場の計4カ所。防護網は海岸の形状や規模に応じて、幅が120メートル~2,160メートル、深さはひたちなか市の2海水浴場が10メートル、大洗町は6.8メートル。

 昨年8月に鉾田市の沖合でサメが確認されて以降、5市町の海水浴場で遊泳禁止が相次ぎ、ひたちなか市以南の10海水浴場の誘客に影響が出たことから、県が関係市町と防護網設置について協議を進めてきた。

 同課によると、10海水浴場で防護網の設置を検討してきたが、高波に流されたり、海岸の形状が設置に不向きだったりするなどの理由で、設置箇所は4カ所になった。県は600万円の予算を組んで対応する。

 このほかの海水浴場は、ライフセーバー増員や水上バイクの更新、漁船を活用した巡視などで、海水浴客の安全確保に努める。 (松崎亘氏)
※2016年7月6日の茨城新聞より
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