人と友だちになりたかったシャチ ルナについて Saving Luna CBC カナダ 

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Luna
Lunaの目


※2012/11/18 に公開、ドキュメンタリー「SAVING LUNA」の予告(英語)

原題:Saving Luna
制作:Mountainside Films / CBC (カナダ 2008年)

■人と友だちになりたかったシャチ 前編 迷子のルナ 

 親からはぐれ、カナダのバンクーバー島の入り江に住み着いたシャチの子ども“ルナ”。仲間がいない寂しさからか、人間の近くに自らやって来たルナと、その姿に戸惑う人びとの姿を追ったドキュメンタリー。

 バンクーバー島の入り江、ヌークタ・サウンドに“ルナ”があらわれたのは3歳のとき。群れからはぐれ、ひとりぼっちになった寂しさからか、仲間の代わりに人間との友情を求めるかのように人間の近くに姿を見せるようになった。航行する船のそばや貯木場、船着き場などにやって来ては、人びとになでられたり、木の枝を鼻先や頭に乗せて遊んだり、仕事用のホースをくわえてじゃれたりと、ルナはその人懐っこさでたちまち地域の人びとの心を掴んだ。

 地元の先住民たちの間では、同じ頃に亡くなった長老の生まれ変わりではないか、と言われ、地域の人びとに受け入れられたルナだったが、カナダ政府や海洋ほ乳類学者たちは事態を歓迎せず、対策に乗り出す。
人間が野生動物と交流することは互いにとって好ましくないという生物学者や、船のスクリューなどでルナが傷つく危険があるばかりか、ルナの大きな身体は水上で人を危険にさらすことになると考える管理当局などにより、住民たちはルナに近づくことを禁止される。

 ところがその結果、自分から人に近づこうとするルナと、戸惑う住民たち、そして接近を阻止しようとする取り締まり官との間にさまざまな物理的、感情的な軋轢が生まれる。さらに遊び慣れた住民たちから拒否されたルナがあらゆる船や水上機に手当たりしだいちょっかいをかけるようになり、かえってトラブルが頻発するという事態を招く。
※NHK ONLINE より 

■人と友だちになりたかったシャチ 後編 ルナが教えてくれたこと

 親からはぐれ、カナダのバンクーバー島の入り江に住み着いたシャチの子ども“ルナ”。仲間がいない寂しさからか、人間の近くに自らやって来たルナと、その姿に戸惑う人びとの姿を追ったドキュメンタリー。

 ルナの保護を求める人びとの運動を受け、ついにカナダ政府はルナを捕獲して群れに帰す計画を実行しようとする。ところが、入り江に作った生け簀にルナを誘い込もうと試みた日、先住民たちが長老の生まれ変わりと信じるルナを守るべく、妨害を始めた。彼らは伝統的な船で入り江に漕ぎ出し、歌を歌ってルナを誘い、生け簀から遠ざけてしまった。これに対し、捕獲チームもルナの気を引いて連れ戻そうと試みる。こうして数日間に渡ってルナを巡る双方の攻防が繰り広げられたあげく、捕獲作戦は失敗に終わる。
人間との関係を求めるルナの行動を受け入れるか、ルナのためにも関わらないようにするべきか。住民の迷いや苦悩が続く中、ある先住民の青年は当局の禁止措置を無視して毎日のようにルナと触れあうようになる。すると、ルナと近隣の船や住民とのトラブルは減り、ルナの行動も落ち着きを取り戻す。

 そんな中、当局が密かにルナを殺そうとしているというウワサが流れ、それまで客観的な記録をとることに徹してきた制作者自身、これほどまでに人との関係を求めるルナを拒否し続けることはできないと、先住民の青年や他の仲間と一緒に昼夜を分かたずルナの行動を見守り、その安全を確保すると同時に、当局に政策の転換を求める働きかけを始める。

 しかしその冬、悲劇が起きる。

 制作者は、ルナの存在は他者との友情を求めずにはいられない気持ちが人間以外の動物にもあり得るのだということ、そしてなによりも人間以外にも偉大な命が地球上にあるのだということをわれわれに教えてくれているのかもしれない、と語る。
※日本では、2009年にNHKのBSドキュメンタリー番組として放送されたようです。
■ルナの関連動画⇓

※2010/09/13公開、ボートのモーター音の真似をするルナ

※2006/04/16公開、犬とも友達になりたっかたルナ


※2013/07/21 に公開、人間と引っ張り合いっこで遊ぶルナ

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