[番組予告] ワイルドライフ 210 オーストラリア東海岸 ネコ顔のサメ 奇妙なネジ型卵の謎に迫る! 2015年11月9日(月)午後8時00分~8時59分 放送予定 NHK BSプレミアム

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ネコザメ ワールドワイフ

■[番組予告] ワイルドライフ 210 オーストラリア東海岸 ネコ顔のサメ 奇妙なネジ型卵の謎に迫る!
2015年11月9日(月)午後8時00分~8時59分 放送予定
NHK BSプレミアム

 オーストラリア・シドニー近郊の湾の砂地に200匹を越えるサメが集結する。オーストラリアの固有種、ポートジャクソンネコザメだ。毎年冬になると、繁殖のためにはるか遠くタスマニア島沿岸などからこの湾へ回遊して来るのだ。胎生が多いサメの仲間としては珍しく卵生で、しかも“巨大なネジ”のような奇妙な形の卵を産む。それは一体なぜなのか?ネコザメの仲間で最も研究の進んでいるポートジャクソンネコザメを追うことで、その謎に迫っていく。卵はふ化までに約一年かかる。卵には、次々とやってくる天敵から幼い命を守る驚きの秘密が隠されていた。ネコザメの繁殖戦略を克明に描き、その知られざる素顔に迫る。

 サメだけどネコ? 最高のギャップを合わせもつネコザメが今回の主役です。 
現地でお世話になったスーザン・ニューソンさんは、ネコザメの調査や観察を続け15年以上。小柄ですが、とてもパワフルな女性です。ネコザメの愛きょうのある姿、穏やかな性格など、そのすべてが好きだとおっしゃっていました。彼女のネコザメに対する深い知識と愛情に支えられて、私たちの取材はスタートしました。 写真は、ニューソンさんと飼い猫(23才!)です。

 取材したのは冬。水中撮影は、ドライスーツという保温性の高い潜水用スーツを着て潜りました。 撮影機材や空気タンク、ウエイトなどを含めた装備は、一人30~40kg。海の中では重さはほとんど感じませんが、海と陸上を出入りする時は重力をズッシリと感じます。1回の潜水時間は2時間ほど。これを1日2~3回繰り返します。海から陸へ上がり、砂浜や階段を移動する時は息も上がりゼーゼー、まるで修行のような毎日でした。 しかし、そんな過酷な日々を耐える事ができたのは、なんと言ってもネコザメが面白かったから。 お天気や海況も良い日が続き、ほぼ毎日、合計100時間以上を海の中で過ごし、さまざまな生態を撮影する事ができました。あまりにも勤勉に、そして夢中になって潜る取材班に、ニューソンさんは驚き、そして喜んでいました。

 しかし、取材をはじめてから1ヶ月が過ぎた頃、ジャービス湾に猛烈な嵐がやってきました。周辺には豪雨や洪水に関する警報が出され、近くを流れていた川は氾濫。観測史上最多の降水量や避難勧告が出された地域もありました。海は大きな波が打ち寄せ、それから1週間、水中に潜ることはできませんでした。 嵐の後、海岸に行くと、真っ白な砂浜が見る影もなく変貌していました。そして、海の中も・・・! 自然の圧倒的な力に恐れおののきました。

 次から次へと色んな事が起こり、息をつく暇もない取材でしたが、それらをギュッと濃縮させて番組にする事ができました。 不思議なネジ型の卵を産むネコザメ! きっと今まで見たことがないような映像がたくさん出てくると思います。どうぞ皆さまで番組をお楽しみください。

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