えっ!クロマグロ漂着 珠洲 折戸海岸で驚きの声 石川県 2015年10月1日

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マグロ 中日新聞
※県漁協すず支所に運ばれたクロマグロ(珠洲市蛸島町)

 石川県、珠洲市折戸町の折戸海岸に三十日、体長一五〇センチ、重さ七〇キロのクロマグロが一匹打ち上げられているのを地元の漁業者が見つけた。蛸島町の県漁協すず支所に運ばれ、漁業関係者らは「クロマグロが海岸に打ち上げられたのは、初めて聞いた」と驚きの表情で見守った。

 折戸町の漁業桜屋敷忠さん(75)が午前八時ごろ、海岸の様子を見に来て見つけた。漁業歴十五年という桜屋敷さんは「クジラが打ち上げられたことはあるが、クロマグロは初めて。昨夜は少ししけていたので、沖合のものが打ち上げられたのだろうか。丸々としたきれいな魚体だった」と不思議がった。

 魚介類に詳しい、蛸島町のおさかなマイスター前野美弥次さん(63)は「岸に寄ったイワシやクジラが、海岸に打ち上げられることはあるが、クロマグロは見たことがない」と驚きの表情。前野さんによると、クロマグロは珠洲沖合を回遊しており、夏場に定置網に入ることがあるという。前野さんは「マグロを餌にするサメかシャチに追い掛けられたのではないか」と推測。支所に運ばれ、尾を切り取られたクロマグロの肉質を見て「身は大丈夫のようだ。発見されたのは、死んで間もない時間帯だったのだろう」と話した。
※中日新聞より
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