※写真、2010年のシャチのショー:IMAGE: PHELAN M. EBENHACK/POOL/AP(mashable)
2016年3月17日、アメリカ、シーワールドは、飼育下のシャチの繁殖は一切しないと発表しました。現在飼育下にあるシャチが最後になることになります。
この流れは、ここ数年の保護団体による圧力と時代の趨勢からです。
会社の発表では、現在飼育下にあるシャチは、自然な姿を来場者に見てもらう形で、今後もシーワールドで飼育するということです。
また、トレーナーとのショーは、段階的に廃止することも付け加えています。
そして、CEOのJoel Manby氏がロサンゼルスタイムズ誌の論説で話したことによると、現在飼育下にあるシャチを海に帰すことは、シャチにとって危険な為、できないということです。
飼育下のシャチやイルカは、海に帰したところで1頭も生き残った試しはないと彼は言います。
彼はまた、1964年の開業当初を振り返り、シーワールドのシャチのショーが、半世紀続くシャチという動物についてのイメージを変えたことを評価しました。
というのも、シャチは一般的には好かれていませんでした。その代わりに、恐れられ嫌われ駆除さえされていたのです。
しかし、皮肉にも現在、動物の権利保護運動が盛んになり、さらに、飼育下のシャチの冷酷な扱いを描いた2013年公開の映画「Blackfish」が拍車をかけ、世論はまた、新たな方向に変化しつつあるようです。
(2016年3月17日mashableの記事翻訳)
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