※2016年1月9日捕獲、17年ぶりの展示となる、体長110cmのヒゲツノザメ(下田海中水族館提供)
下田海中水族館(下田市三丁目)はこのほど、体色が白いタカアシガニと、約17年ぶりとなる珍種の深海ザメ「ヒゲツノザメ」の展示を始めた。評判を聞いた観光客らが静岡県内外から訪れている。
白いタカアシガニは、9日に同市須崎のカニかご漁師が、河津町沖の水深約360メートルの海底で捕獲した。甲羅の幅約20センチの中型。自然界では白いタカアシガニは目立つため、天敵に捕食されやすく、成長するのはまれという。
ヒゲツノザメは体長110センチの雌。水深100~800メートルに生息していて、顔にヒゲのようなものが生えているのが特徴。同水族館によると、2014年12月時点で、全国の水族館でも3施設、3匹のみ展示されていた希少なサメ。
ヒゲツノザメは体長110センチの雌。水深100~800メートルに生息していて、顔にヒゲのようなものが生えているのが特徴。同水族館によると、2014年12月時点で、全国の水族館でも3施設、3匹のみ展示されていた希少なサメ。
8日、南伊豆町のタカアシガニ漁師が東伊豆町稲取沖の水深390メートルの海底で捕獲した。
タカアシガニとヒゲツノザメはいずれも地元漁師から無償でもらい受けた。関係者は「珍しい生き物たちを見に来てほしい」と話した。