シャチの耳はこの辺にあるみたいだよ

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シャチ 目 耳


※画像、シャチの耳の位置:ptmscより
シャチ図 耳 エコーロケーション

※画像、エコーロケーションのイメージ編集図:ukogorterより

■エコーロケーションと耳の役割について

 シャチは、他のハクジラと同様、二つの種類の音を使い分けていることが知られている。

 一つはコールと呼ばれ、群れのメンバー同士のコミュニケーションに使用される。もう一つはクリック音と呼ばれ、噴気孔の奥にある溝から、メロンと呼ばれる脂肪で凝縮して発射する音波である。

 この音波は物質に当たるまで水中を移動するため、シャチはその反響音を下あごの骨から感じ取ることで、前方に何があるか判断することができる。この能力をエコーロケーション(反響定位)と呼ぶ。クリック音の性能は高く、わずか数mmしか離れていない二本の糸を認識したり、反響音の波形の違いから物質の成分、果ては内容物まで認識することが可能だという。

 また、現生のクジラ類では耳骨が頭骨から遊離しているが、ハクジラの耳骨は一部の種を除いて軟組織のみで頭骨に接しており、完全に骨による接続は断たれている。また、耳骨の構成要素、耳周骨(蝸牛などを収めた骨)と鼓室胞(耳小骨を収めた骨)も分離した状態にあるのも特徴的である(ヒゲクジラでは癒合)。
 これと関連して、ハクジラの下顎骨は縦方向に幅があり、後部に大きな開口部を持つ。この部分には脂肪組織が収まっており、下顎骨で受けたエコロケーションの反響などの音波を内耳に伝導する役割を果たしているとされる。こうした形態は高周波エコロケーションこそ行っていないもののムカシクジラ類にも存在しており、祖先から受け継いだものであると推定される。一方ヒゲクジラはこうした特徴は失っている。

※参考:wikipedia
シャチ
ハクジラ亜目

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