食事タイムは荒れ模様 ジンベエザメクラブ通信No.6 のとじま水族館

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のとじま水族館

※写真、のとじま水族館HPより

■ジンベエザメクラブ通信No.6

石川県にある、のとじま水族館より ジンベエザメクラブ通信 2016年5月28日受信

<内容>

今年は早くも気温が上昇し猛暑を予想させます。日中思った以上に暑くなったりしますが皆様いかがおすごしでしょうか。

 さて、こちら能登島では気温に連動し、海水温も例年より早く上昇してきました。
 当ジンベエサメ館では1600トンの海水をフィルターできれいにしながらサメたちの飼育をしていますが長期にわたり同じ海水を使用するとミネラル分などが不足します。

 そうすると魚たちが体調を崩すことがあります。それを予防するために当館では海から直接海水を水槽へ補給しています。ポンプを使用して常時補水しますが水槽それぞれにはいろいろな生き物が飼育されていて適温が異なります。

ジンベエサメ館を例にとると適温は25℃前後です。それに対して能登島の海は真冬7℃前後~真夏32℃前後まで水温が変動します。そのままでは通年通して飼育ができませんので温度コントロールをしています。

最近は水温を上げるためのヒーターも作動しなくなってきた(寒くなくなると自動で停止)のでヒーターのスイッチを切っています。そこへ18℃前後の海水を補水しているので普通に考えると水温が下がってきそうな気がしますが・・・・・当ジンベエサメ館は不思議と少しずつ水温が上がってゆきます。

原因ははっきりと追究していませんが勝手に上がってしまいます。そうすると暖かいところが好きなジンベエザメは活発さを増します水温に応じて体温が変化するので暖かいと代謝があがりエネルギー消費が増します。とりあえずは空腹になりやすくなるというわけです。

そのため最近の食事タイムは勢いが強く荒れ模様です(^_^;) しかし活発化して俊敏さも増しているので個体同士での衝突はせずに迫力ある姿を見せてくれます。

 勝手に水温が上がるのはあまり良いことではありませんが自然界に暮らすと常に同じ温度ではないと思われるのでこれはこれで必要なことかと感じています。期間限定の迫力ある姿をご覧になってみてはいかがでしょうか?

ヤブネ

以上です。

※関連記事:ジンベエザメのイオリとモモベエ お互いのしっぽを追いかけ回す 給餌訓練の続報 ジンベエザメクラブ通信No.3 のとじま水族館 石川

※関連記事:ジンベエザメと一緒にいる魚達とナポレオンフィッシュについて ジンベエザメクラブ通信No.4 のとじま水族館 石川
※関連記事:ジンベエザメの食事や生態について5分間解説イベント 2016年4月29日~5月5日11:00~ ジンベエザメクラブ通信No.5

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