『JAWS/ジョーズ』現存する最後のサメ全長模型 アカデミー博物館に寄付される シネマトゥデイより 2016年1月20日

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※参考写真:ジョーズの撮影用サメロボット(この写真の記事はこちらです。)

 スティーヴン・スピルバーグ監督の1975年の映画『JAWS/ジョーズ』で使われた、現存する最後のサメの全長模型が2017年に開館予定のアカデミー博物館に寄付された。


 The Hollywood Reporter などによると、この模型は撮影当時、スピルバーグ監督の弁護士ブルース・レイマーにちなんでブルースと名付けられたもの。全部で4体あったが、ラテックスとゴム製の3体は劣化し、ファイバーグラス製の4体目だけが残ったという。


 1990年まではユニバーサル・スタジオ・ハリウッドに飾られ、記念写真スポットとして人気を博したが、その後、カリフォルニア州にあるスクラップ会社アドレン・ブラザーズ・オート・レッキングに引き取られたという。同社が今月終わりに店をたたむことから、オーナーのネイサン・アドレンがアカデミーに寄付をしたそう。


 「あの夏の大ヒットとなった『JAWS/ジョーズ』は、文化と社会のターニングポイントとなった映画でした。ブルースは、あの映画の現存する唯一の主要小道具です。ネイサン・アドレンさんの寛大な行為によって、素晴らしい品がコレクションに加わりました。映画史に光を当て、一般の方に映画の芸術と科学を理解してもらう上で重要な寄贈です」とアカデミー博物館の館長ケリー・ブラウアーはコメントしている。


 映画芸術科学アカデミーが運営するアカデミー博物館は、ロサンゼルス郡美術館の西棟である歴史的建築ウィルシャー・メイ・カンパニー・ビルディングを、イタリアの建築家レンゾ・ピアノの設計で改築し、使用することが発表されている。ガラス張りの巨大な球体状のイベントスペースや展示場、教育センター、複数の劇場などが含まれるという。


 米映画芸術科学アカデミーによると、同博物館は、『ゴッドファーザー』の有名なシーンで使われた馬の首、『オズの魔法使』のドロシーの赤い靴やライオンのたてがみなどの小道具も所有。8万冊の台本、1,000万枚の写真、5万枚の宣伝用ポスターのほか、映画製作に使用された絵コンテや監督や出演者のメモ、手紙などの貴重品も数多く所有しているという。(澤田理沙氏)
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