アクアワールド県大洗水族館(大洗町磯浜町)で、サメの一種「シロワニ」の胎児の標本が展示されている。水族館でシロワニの妊娠が確認されたのは日本初で、胎児の展示も日本初。
胎児は体長は22.7センチで、水槽で展示中のメスの成体が死産したと推測される。昨年12月16日、水槽の清掃中に発見された。魚類展示課は「国内で前例がなく、大きいニュースだと思うので、ぜひ見てほしい」と呼び掛けている。
シロワニのメスは左右に2つの子宮を持つ。卵は子宮内でかえり、共食いをして勝ち残った1~2匹だけが約1メートルの幼魚として生まれる。今回死産したメスの子宮内にも、幼魚がもう1匹いる可能性があるため、同課は腹部の膨らみなどを観察している。
生物の繁殖の秘密や不思議について紹介している企画展「つながるいのち」の中で展示。5月8日まで。