高速船衝突 クジラ出血で海面赤く 伊東港にえい航 毎日新聞 yahooニュースより 2016年2月6日20:27配信

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クジラ 衝突 日本
※静岡県伊東市沖の海上を漂流する、衝突したクジラとみられる海洋生物=2016年2月6日午後4時10分ごろ(下田海上保安部提供):毎日新聞yahooニュースより

 2016年2月6日午前8時50分ごろ、東京・大島の北西約13キロの海上で、伊東港(静岡県伊東市)から岡田港(東京都大島町)に向かっていた東海汽船の高速船「セブンアイランド友(とも)」(全長約27メートル、164トン)の乗員から「クジラと衝突し漂流している」と通報があった。

東海汽船によると、乗員5人のうち、2人が頭などを打ち軽傷。乗客69人にけがはなかったが、船酔いを訴えた7人が巡視艇で伊東港に運ばれた。高速船は船首付近が壊れ、自力航行不能になり、巡視船などがえい航し、午後3時ごろ同港に戻った。

 海上保安庁のヘリが現場付近の海域で同日午後3時45分ごろ、漂流している全長約20メートルのクジラらしき海洋生物を発見。船舶に注意を呼びかけている。

 21人で大島の三原山に登る予定だった永森民夫さん(83)=伊東市=によると、船はガツーンという強い衝撃で急停止。クジラは2頭とみられ、海面はクジラの出血で赤く染まっていたという。

 東海汽船によると、現場周辺はクジラの発見情報が多く、2004年と06年にも同社の高速船がクジラとみられる物に衝突。04年は乗客10人が重軽傷を負った。同社はこの海域での航行速度を減速し、シートベルト着用の徹底や、クジラが嫌う音声装置を付けるなどの対策をしていた。

 東京海洋大大学院の加藤秀弘教授(鯨類生態学)は「伊豆近海はマッコウクジラやザトウクジラの通り道。ここ5年間で急激にクジラの絶対数が増えており、船舶との衝突リスクは高まっている」と話している。
【荒木涼子氏、梁川淑広氏】 
毎日新聞  2016年2月6日(土)20時27分配信
※yahooニュースより

※追記:
■高速船衝突 伊東に帰着、乗客疲労濃く 専門家「対策を」
(毎日新聞 2016年2月6日23時37分更新より)
  6日午前8時50分ごろ、伊東港(静岡県伊東市)から岡田港(東京都大島町)に向かっていた東海汽船の高速船「セブンアイランド友(とも)」がクジラとみられる物に衝突した事故。同船は伊東港沖にえい航され、乗客らは同日午後3時過ぎ、疲れ切った様子で乗り継いだ巡視艇などから同港の桟橋に下りた。

 「伊東山歩会」の柴田静雄さん(74)=同市宇佐美=によると、衝突時は「コンクリートに2、3回ぶつかった感じ。通路の荷物は一番前に飛んで行った」ほどの衝撃を受けたという。すぐにいすの下から出した救命胴衣を着けて救助を待ったが、「遅くて待ち遠しかった」と振り返った。

 山仲間9人でフリークライミングの予定だった袋井市の会社員、梅村忠司さん(39)によると、船内では自販機が使えずトイレの水も流れなくなったが、乗員から「沈没はしません」とはっきり言われたので落ち着いていられたという。

 クジラの生態に詳しく、生息数の調査を行っている東京海洋大大学院の加藤秀弘教授(鯨類生態学)は「クジラは今後十数年でさらに増えるだろう。今の技術では完全に事故を防ぐことはできず、欧米では高速船の使用を禁止する国や州も出てきているが、日本は離島も多く高速船に頼らざるを得ない現状もある。一刻も早い対策が必要だ」と指摘している。【梁川淑広氏、荒木涼子氏】(最終更新 2月6日 23時37分より)


※2016/02/06 に公開、KYODO NEWS 【共同通信社】より

 6日午前9時ごろ、東京・伊豆大島の北西約13キロの海上で、東海汽船の高速船「セブンアイランド友」(164トン)から「クジラと衝突して漂流している」と下田海上保安部に通報があった。乗組員5人と乗客69人にけがはないが、乗客7人が「気分が悪い」と訴えている。
 同保安部によると、船は衝突の影響で自力航行できなくなり、保安部が救助に向かった。船首部分が少し浸水しているが、沈没の恐れはないという。
 東海汽船によると、高速船は静岡県の熱海港から伊東港を経由して伊豆大島に向かっていた。
 下田海上保安部によると、衝突の影響でエンジンが止まっているが、沈没する恐れはないという。動けなくなっている間に7人が船酔いになり、巡視艇で伊東へ運ばれた。東海汽船が別の船を手配し、引航する。同社によると現場はクジラが多い海域で、時速約70キロ以下に減速して航行しているという。

■高速ジェット船、クジラと衝突か 高速船は芝浦埠頭にえい航へ 
(2016年2月7日00:33 FNNニュースより)

クジラ 衝突 芝浦埠頭
 ※この動画は、FNNの動画ページ、こちらにてご覧いただけます。

 東京・大島の沖合で、高速ジェット船が、クジラとみられる生き物と衝突し、航行不能になり、一時漂流した。
6日朝、静岡県の熱海から、伊東港を経由して、伊豆大島に向かっていた高速ジェット船が、クジラとみられる生き物と衝突。航行不能となり一時、漂流した。
 乗客は「あと15分くらいで大島(に到着する)と言った時にがっしゃーんて」、「外を見たら血の海で、クジラが七転八倒していて」などと話した。高速船には、乗客乗員74人がいて、乗員2人が軽傷を負った。
 乗客は、下田海上保安部の巡視船などに乗り換え、伊東港に全員到着した。
高速船は、東京の芝浦埠頭(ふとう)に向けてえい航され、到着後、運航会社が船体を調べる予定。(2016年2月7日00:33 FNNニュース)
※FNNニュースより

※関連記事:クジラと衝突 熱海発大島行き高速船 伊東沖で海保が救助中 2016年2月6日

※関連記事:伊東沖に約12kmの海上 全長20m 衝突したクジラか 高速船がクジラと衝突 伊豆大島沖

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