※2016/12/02 に公開、Wild Spirit Nature Channelより
昨日、シャチの巨大な群れが、南カリフォルニア沖に出現したニュースをご紹介いたしましたが、この動画は2016年12月2日に、撮影者が単身水上バイクで、個人的な調査活動として、本当にコククジラがメキシコへ向かったのかを確認するため撮影した映像です。
海に出ると、そこには多くの野生の海洋動物の死骸が散乱しており、正直予想もしてなかった光景に驚いたそうです。
暫くして、撮影者はシャチに遭遇したのですが、野生のシャチをそれまで見たことがなかったらしく、あまりの興奮にバランスを失いそうになったそうです。そして、気がつくと50頭ものシャチに囲まれていたとのことです。
その後も、シャチの巨大な群れに臆することなく、彼は、昼から午後にかけて、ダナポイントからパロスバーデス(Palos Verdes)まで、ずっとシャチを追いかけていたそうです。
(映像の説明文翻訳)
■参考:コククジラの生態について
※画像、コククジラの生息域
コククジラは外洋に出ることなく、沿岸部を南北に往復し、2万kmを回遊する。これは、現生哺乳類の年間の回遊距離としては、おそらく最長のものである。
現在生存している北太平洋のコククジラは、アジア側の沿岸を回遊する西の系統と、北米側の沿岸を回遊する東の系統とに分かれる。
西の系統は、夏はオホーツク海で過ごし、冬に中国広東地方の沖で繁殖する。春と秋の回遊時には、朝鮮近海から日本の太平洋沿岸を通過する。東の系統はカリフォルニア州とメキシコの沿岸を繁殖場とする。
幼体時はシャチが天敵となるが成体にまで成長するとシャチも手が出せなくなる。寿命は50~60年と考えられている。
※関連記事:シャチの巨大な群れ出現 アメリカ
※関連記事:ザトウクジラの大群現る 南アフリカ