当初のシャチプール拡張計画の予算は、VR新アトラクションに！？　アメリカ シーワールド

※写真、REUTERS：wsjより

※2017年完成予定のクラーケンコースターのイメージ図（Kraken roller coaster）：attractionsmagazineより

2016年9月27日、アメリカシーワールドは、VR（仮想現実世界）の技術を利用した新たなアトラクションの導入計画について明らかにしました。

今年3月、シーワールドはシャチの繁殖を中止すると発表し、シャチのショーを教育的な体験展示に変更することも発表しています。

今夏シーワールドは、海洋動物の救出やイルカの保養所計画など、既に教育的な形の試行を始めています。

また、アメリカフロリダ州オーランドのシーワールドでは、新アトラクション、クラーケンをモチーフにしたジェットコースターを2017年に導入する計画です。

乗客は、ジェットコースターのVR体験によって、絶滅した海洋生物や伝説の生き物、クラーケンが目の前を動き回っているかのような体験ができるとのことです。この新アトラクションの予算については、約1億7500万ドル（約176億円）になる見込みです。

当初は、3億ドル（約305億円）をブルーワールドというシャチプールの拡張工事計画に充てる予定でしたが、繁殖の中止決定に伴い、この計画も中止になっております。

シーワールドでは、繁殖を中止しましたが、飼育下にあるシャチは、これからもずっと生き続けます。シーワールド全体のシャチの飼育数は、現在30頭近くおりますが、動物愛護団体は、シャチを海に帰すか、海を囲った保養所で飼育することをシーワールド側に要求しています。

※2016年9月27日のnasdaq記事翻訳・編集

※参考：クラーケンについて
ノルウェー語（北ゲルマン語）Krakenは、巨大なタコやイカのような頭足類の姿で描かれる北欧伝承の海の怪物です。中世から近世にかけて、ノルウェー近海やアイスランド沖に出現したとされています。

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