※写真:オーストラリア、ウエストオーストラリア州パース南郊のファルコンビーチで、サメに片脚を食いちぎられた男性を病院に搬送するために現場に到着したヘリコプター(2016年5月31日撮影)。
(c)AFP MANDURAH MAIL/MARTA PASCUAL JUANOLA
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【2016年6月1日 AFP】オーストラリア、ウエスタンオーストラリア(Western Australia)州パース(Perth)南郊のファルコンビーチ(Falcon Beach)で5月31日、男性サーファーがサメに襲われ、片脚を失った。男性は1日現在、重体となっている。
襲われたのはベン・ジャーリング(Ben Gerring)さん(29)で、ボランティアの非営利団体(NPO)「サーフ・ライフ・セービングWA(Surf Life Saving WA)」がファルコンビーチにホホジロザメとみられるサメがいるとツイッター(Twitter)に投稿して間もないときだった。
目撃者らは、ジャーリングさんのサーフボードが真っ二つに折れ、「大騒ぎになった」と当時の様子を語った。
地元紙ウエストオーストラリアン(West Australian)によれば、ジャーリングさんは仲間たちとサーフィンをしていた際にサメに襲われ、膝上から右脚を切断されたという。
ジャーリングさんは意識を失い、激しく出血していたため、仲間が海岸に引き上げた。ジャーリングさんは地元の病院にヘリコプターで搬送され手術を受けたが、重体だという。
ウエスタンオーストラリア州の水産当局は1日、サメを捕獲する罠を仕掛け、「市民の安全が極めて脅かされている」と警戒を促す一方で、けがの状態と事故が発生した海域からジャーリングさんを襲ったのは全長3メートル以上のホホジロザメとの見方を示した。
専門家らは、ウオータースポーツが人気となり、海岸付近に魚の餌となる小魚が集まることでサメに襲われる事故が増えているが、死に至るケースはまれだと述べている。
しかし、昨年オーストラリアでは東海岸を中心にサメによる被害が相次ぎ、日本人サーファー1人がサメに襲われて死亡する事故も起きた。
※(c)AFPより
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