千葉県は20日、旭市と匝瑳市の沖合で、それぞれサメのようなものの目撃情報が相次いで寄せられたと発表した。旭市と山武市、横芝光町の3市町は同日朝から、市町内の全海水浴場(計9カ所)を遊泳禁止にした。匝瑳市は海水浴場を開設していない。
県観光企画課によると、同日午前8時15分ごろ、旭市の矢指ケ浦海水浴場周辺で、サーファーが約100メートル沖合にサメのような生き物を目撃し海水浴場監視員に伝えた。約8キロ離れた匝瑳市野手浜の海岸でも約15分後、別のサーファーが沖合約150~200メートル付近でサメのような生き物を目撃し、118番通報した。
いずれも、体長は約2メートル。海保などの捜索でサメが確認されなかったことから、山武市と横芝光町はきょう21日、「遊泳注意」として海水浴場を開設予定。旭市は同日朝に再度捜索した上で、サメがいなければ遊泳禁止を解除する。
県内では今月9日と12日に一宮町、19日には銚子市で、それぞれサメのようなものの目撃証言があった。旭市では15日にも目撃情報があり、同日は2海水浴場を遊泳禁止にしていた。森田健作知事は20日の定例会見で「万が一にも事故があってはいけないので、県としてもできる限り情報を得ながら対策を立てたい」とした。
※ちばとぴby千葉日報より