鳥取市青谷町夏泊沖約1キロの水深20メートル付近に仕掛けられた定置網に7日、体長約6メートルのジンベエザメが掛かり、漁業関係者や住民を驚かせた。
定置網に掛かり、港内に移されたジンベエザメ=7日、鳥取市青谷町青谷の夏泊漁港
定置網漁の遠藤通漁労長(55)が午前7時ごろ、網の中に白い斑点のある巨大な魚影を発見。漁師らが傷つけないよう注意しながら海面付近に引き寄せた。尾にロープを掛け、ゆっくりと船で引いて夏泊港へ連れ帰ったが、体調を考慮して夕方には放した。
ジンベエザメは魚類の中で最大で、世界中の海域に広く分布。動きは緩慢でおとなしい。大阪市の水族館「海遊館」の飼育員によると、日本海でも時々定置網に掛かることがあるが、鳥取県漁協によると、県内ではシュモクザメやメジロザメが掛かったことはあってもジンベエザメは例がないという。
見物に来た鳥取市内の男児(8)は「大きくて驚いた。水族館でサメを見たことはあるけど、こんな近くの海にいるなんてびっくりする」と話していた。
※日本海新聞より
※ジンベエザメはその後、沖合に放されたということです。