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ブラジル有数の観光名所のフェルナンド・デ・ノローニャ島で2015年12月21日、パラナ州からの観光客がサメに襲われて右肘から先を食いちぎられるという事故が起きた。
被害者は33歳の男性で、国立海洋公園の一部でもあるバイア・ド・スエステ海岸で海中に潜っていた時、襲われた。男性は最初、ノローニャ島内のサンルカス病院に運び込まれたが、夜が明けるのを待ってペルナンブコ州レシフェに移され、レスタウラソン病院で手術を受けた。
男性の容態は安定しており、当面は、サメに食いちぎられた部位が炎症などを起こさないよう、入院して抗生物質の投与を受ける。
同種の事故は同島では初めてで、サメによる事故監視委員会のクローヴィス・ラマーリョ大佐は病院で被害者の婚約者と話した後、「男性が故意にサメを刺激したりした様子はない。事故当日は潮の動きがあってサメが海岸に接近し易い状況が起きていたが、海水が濁っていたために、サメが接近したのに気づかなかったのだろう。サメは新しいものを見つけると食いつく事があるから、男性が使っていた赤いチョッキに刺激されたのかもしれない」と説明している。
事故が起きた現場は海岸からは多少距離があったものの、遊泳が認められている水域内だ。当局は22日、同海岸を調査員とカメラマン以外は遊泳禁止とし、サメの実態の観測と事故の原因調査を行っている。(2015年12月22日付G1サイトより)
※JORNALニッケイ新聞より2015年12月23日付