※写真、ニシオンデンザメ
※2015/07/10 に公開、Discovery Canadaより
カナダの研究者が、カナダ東部を東北に流れる河川、セントローレンス川で、ニシオンデンザメを撮影した映像です。映像の中のジェフリー教授のコメントによると、ニシオンデンザメは、肉食のサメのうち、ホホジロザメに次ぐ2番めに大きいサメで、体長は最大で7メートルになり、なんと200歳まで生きることが可能ということです。
(映像通訳)
■ゆったり生きる海の生物
草食性の海洋哺乳類であるマナティーは、水深の浅い沿岸部や川で暮らし、時速8キロほどのスピードで泳ぐ。マナティーは体が非常に大きく皮膚が分厚いため、主な捕食者であるオオメジロザメでさえ、尻尾の一部をかじりとることはできても、1頭をまるごと食い尽くすのは難しいと、フロリダ自然史博物館のジョージ・バージェス氏は言う。
色鮮やかな体色が特徴の軟体動物ウミウシは、非常に動きが遅く、1日に10メートルほどしか移動しない。彼らは餌として食べる獲物が持つ不快な味の毒を体内に蓄積して身を守っている。
2012年に学術誌『Journal of Experimental Marine Biology and Ecology』誌に発表された研究で、サメの仲間としてはもっとも動きの遅いニシオンデンザメは、時速1.22キロという非常にのんびりとした速度で泳ぐことがわかった。バージェス氏によると、彼らは「体長は最大で6メートルほどになり、代謝は非常に低い」という。
ニシオンデンザメにとって最大の難関は、防御ではなく攻撃だ。彼らは、シロクマに食われないよう水中で寝ているアザラシを捕食する。起きているアザラシを狙うときには、氷にあいた穴の下で待ち伏せて、獲物が水中に戻るところを捕まえる。文=Liz Langley/訳=北村京子氏
※Yahooニュース ナショナル ジオグラフィック日本版 10月21日より
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